茶摘み Tea picking

2022 年5月茶畑研修~茶摘み体験実施報告@月ヶ瀬ティーファーム井ノ倉~

実施日:5月3日(火・祝)

参加者:川邊・伊藤(研修)+是松(今回は個人で申込)

場所:ティーファーム井ノ倉

この日は早朝JR奈良駅東口で6時に待ち合わせ、出発は遅れてしまいましたが、現地には予定通り7時前に到着しました。持参した長靴を履いて、受付を済ませてほうじ茶を頂き、摘み取り開始となりました。

カリスマおばあちゃん、久保田利子さんとの出会い

朝の眩しい光を浴びてつやつやと光り輝く新芽と若葉が一面に広がる畝をひとえだづつ手摘みしていきます。ご指示いただいた摘む部分「一芯二葉」の描かれたカードを手に、同じ丈(約5㎝)の枝先を探しますがなかなかジャストサイズにはまりません。ちょうど旧暦正月から数えて八十八夜あたりのはずですが、今年は少し大きく伸びていた様です。

そんな時、川邊さんが「あの人凄そうです!?話してみたい!」とおっしゃって教えてくれた先にいらしたのが、この道75年の大ベテラン、ご近所の久保田利子さんでした。徐々に間隔が近づき、ついに横に並び話しかけてみましたら、大変明るい面白い方でした。

笑う事、ダンス、歌、そして人を笑わせることが何より好きだとのことで、実際お話ししている間たくさん笑わせていただきました。その内容にはお茶がとても売れていた時期、厳しい茶摘みの仕事をつらくても続けた少女時代、ペットボトルが出回り茶葉が売れなくなり困窮された月ヶ瀬村の地主さん、ご自身もゴルフクラブのキャディーとして重いバッグを持ってバリバリ働き、今は年金暮らしで悠々自適に過ごされていること。

辛いことも笑い飛ばすその強い明るさは天性のものでいらっしゃるのでしょうか、こちらまで元気をいただきました。また月ヶ瀬村の人々の生活事情も色々教えていただきました。撮影させていただいたお写真のサイトへのアップも快諾いただきました。ご本人様にも来年お会いするまでに写真をお渡ししたいと思います。

以前はたくさんあった茶畑も今は30件ほどに減り、後継ぎが町に出ていったりと課題はあるようですが、京都・奈良・三重の県境をまたぐこの地は江戸時代から風光明媚な場所でありまたいわゆる「宇治茶」の産地として国内随一の地域であります。

これからインバウンド客再来を視野に入れ、月ヶ瀬を紹介できるよう勉強し動画などを作成していきたいと思います。

機会をいただきました井ノ倉さまに感謝申し上げるとともに、月ヶ瀬ツアーガイドマニュアルの作成に励みます。

写真は、積んだ手摘み若葉をに「新茶」製造し参加者に送ってくださいました。新たなスタートという意味の「春暁(しゅんぎょう)」と名付けられました。甘いミルクの様な香、うまみと甘みを感じられるお茶に仕上がったそうです。我々もこの春から新たなスタートを切りました。同じ志を持って盛り上げてまいります。

2022年6月吉日 (川邊・伊藤、是松)